荒川の水切り遊び - トピック返信
21. 初めてのテレビ出演
【返信元】 20. 水切り遊び普及活動
2014年08月15日 06:05
 水切り遊びを本気で練習し、2ヶ月が過ぎた頃、時々ものすごい数の波紋が出るようになりました。石をたくさん跳ねさせる条件がわかってきたのです。調子に乗って水切り遊びのホームページを作りました。それがテレビ番組製作者の目に止まり、すぐに出演依頼の問い合わせがありました。たかが2ヶ月で即席水切り名人の誕生です。こんな簡単な名人は聞いたことがありません。
 続けて別の番組からも、続けざまです。どうやら水切り名人は隙間産業のようです。初めてのテレビ出演は最悪でした。地元の河原には来てもらえず、東京都内の荒川に行くことになりました。当日は風が強く、大きな波で水切りはうまくできません。その分、共演者のタレントの突っ込みは凄く、場の雰囲気が読めないしろうとの私は大混乱、タレントの才能を感じるばかりです。それでも楽しいこともありました。初めての場所なので1時間も前に着きました。スタッフは誰もいません。かろうじて3人の魚釣りのおじさんがいました。やばいです。釣り人と水切り遊びは相性が良くありません。私が話を付けておく必要がありそうです。訳を話して理解を得ることができました。
 やがて時間が来てスタッフの登場です。誰も釣り人に挨拶しません。そのうちカメラを乗せた舟が来ました。釣り人に何の挨拶もなしに大きな舟が近付いてきます。大きな波に釣り人はあわててリールの糸を巻きます。タレントがバスでやってきます。釣り人は無視された格好です。釣り人は怒りました。私はかなり微妙な立場です。「責任者を呼んで来い」と言われました。その場を仕切るディレクターは。長身の好青年です。でも、怒られ方は下手です。まるで中学生のようです。誰も助け舟を出しません。釣り人は言いたい放題です。「挨拶に来るのが当然だ」「たまの釣りを邪魔する権利はテレビにはない」すべてもっともな主張です。最後まで怒っていたのが橋の下に住んでいるホームレスのおじさんです。ここぞとばかりやりこめます。「お前らはテレビだと思っていい気になってんじゃねえか」結局、年長のおじさんが「これくらいで許してやろうじゃないか」ということで決着。ロケは始まりました。かわいいタレントの一人でも頭を下げてお願いすれば。もっと早かっただろうと思います。タレントさんは大事にされているようです。
 収録はあっと言う間に終了。タレントやスタッフは風のように撤収です。交通費を出すという約束でしたが、それも果たされず、私はポツンと置き去りになりました。残ったスタッフも何も聞いてないそうです。釣り人も同情してくれました。残った石で釣り人と水切りをして遊びました。お別れを言って別れた後、水切りの上手なホームレスのおじさんのダンボールの家に寄りました。ポケットに一つ残っていた最高の水切り石をおじさんにプレゼントするためです。「この石は風のない日に投げるとすごく跳ねるよ」と言って渡すと「もったいないから投げない」と言いました。水切り遊びは、年齢や立場を超え、素朴な共感でつながることができます。続く…

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1. 水切り遊びのまとめ - 14/07/27 12:10 (おじちゃん) 映画