介護の輪 - トピック返信
認知症の心を聴く
【返信元】 介護の理想
2019年02月18日 07:53
自分の思いを、誰にも受け止めてもらえないことほど、悲しいことはありません。
それは、認知症の父も同じだと感じました。でも、今までと違う表現の多くなった
父の話を聴くのは難しいと思いました。そこには、自分の判断が入ってしまうから
です。共感には、自分の思いも入っています。聴くことは、神様のような仕事です。
目を合わせ、ジャッジをせず、全身まっさらの状態で聴いてみるしかないのです。
何かに対して、怒ったり、不満を感じるときなど、ほとんどの場合、自分の立場
からしかものごとを見ることができていません。「普通」「常識」「みんな」と
いう言葉が、自分の中に浮かんだら、自分の思考を疑ってみる必要があるわけです。
もしかして、自分を正当化しようとしていないか、あるいは、誰かを批判しようと
していないか。怒りや不満に焦点を合わせると、相手の嫌な面だけが見えてきます。
悲しみや寂しさに焦点を合わせると、自分の心の痛みが見えます。それらが満たさ
れない苦しみが、怒りや不満に変わるような気がします。怒りを手放せれば楽には
なれますが、心に湧く感情は、その人の心の受け皿によって決まってしまいます。
疑い深い人にとっては、世界は疑いに満ちていますし、何とかなると思っている
人にとっては、世界は、ノーテンキにできています。怒りのスイッチが入りやすく
なっている人は、目の前の問題が解決しても、すぐに、次の怒りの対象を見つけて
しまいます。心の習慣を変えるしかないのですが。それは、難しいことです。楽し
いこと、幸せなことに目を向けるしかないのです。自分の人生を満たすのは、自分
自身なのです。でも、何もかもが満たされる状況はないと思います。自分に与えら
れているものに心を向けるしかなさそうです。余裕がなければ人の話は聴けません。
認知症が進むたびに、新しい親子関係を作り続けてゆくのが、認知症の介護かも
知れませんね。すぐにはできなくても、気持ちの持ち方で、少しづつできるように
なると信じ、繰り返し新しい介護者に生まれ変わるしかなさそうです。父も自分が
私に迷惑を掛けていることはわかっていました。初めの頃は、親風を吹かせて乗り
切ろうとしていた面がありましたが、途中から感謝の言葉を言うようになりました。
何が何だかわからないという頭で、精一杯、私に愛されようとしているのが見えます。
父に必要なのは、私の無償の愛なのです。それを信じることだけが、安心に繋がる
わけです。「悪いな」と言う父に掛ける言葉は一つです。「大好きなお父ちゃんだ
から当たり前ですよ」これが、最良の言葉なのは、自分が何の役にも立たず、ただ
介護されるだけになってしまった時のことを想像すれば。すぐにわかるのでした。
添い寝、スキンシップ、言葉。あらゆる手段を使って安心してもらう。これが通用
するようになれば、少しずつでも幸せな介護に近づいてゆく可能性があるわけです。
共に暮らした長い時間と、親子という絆を上手に使えれば、家族介護は有利です。
介護者としての意思を持ち、タイミングを見計らうことがコツだと思いました。

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介護の理想 - 08/05/14 11:57 (おじちゃん) 映画