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2016年03月02日(水) 
姫路の北隣にある兵庫県福崎町は、『遠野物語』で知られる民俗学の父・柳田國男のふるさとの町です。柳田は、幼少から非凡な知性を持ち、若き日は文学に親しんで、抒情詩人として高い評価を受けていました。しかし柳田は文学者としての道を選ばず、幼い頃に体験した飢饉などの社会問題に立ち向かうため官僚を志しました。

そして、全国の山村を視察するなかで、その土地土地に根ざし、育まれた文化や風習に触れ、やがて民俗学という新しい学問を体系化していきます。1910年に刊行した『遠野物語』は、岩手県遠野に伝わる昔話、説話などを記録したものですが、その詩情にみちた文章から文学作品としての評価も高く、時代を超えて今も広く読み継がれています。

柳田の思考の根底には、常に貧困や差別などが内在する社会への問題意識がありました。それは、現代社会が抱える課題にも通じていて、その時どきに発せられた柳田の言葉は、今を生きるわたしたちにも大きな示唆を与えています。

誕生してから若き日までを過ごした福崎町には、生家をはじめする柳田ゆかりの履歴がたくさん残されています。そこで町では、「妖怪」と「造形」を軸とした町おこしイベントを、一昨年はじめて開催し、昨年二回目を実施しました。
http://youkaizoukei.town.fukusaki.hyogo.jp/index.html

この企画をきっかけとして、福崎町の魅力がマスコミなどによって全国に向けて発信されただけでなく、造形を通じて多くの人を呼び込むこととなり、地域の人々との交流と豊かな発想力を生かした芸術文化の向上に寄与することが期待されています。

手前味噌ですが、このコンテストの応募から投票・発表までのシステムを製作したのは、弊社・インフォミーム株式会社。第一回は、町の担当者と手探り手作りで行っていた作業を、第二回からはシステム化して、インパクトのあるコンテンツをスムーズに運営できるようになりました。

全国的にはあまり名の知られていない福崎町ですが、柳田國男つながりで「妖怪」というキラーコンテンツと出会い、それをイベントとして見える化することで町おこしの起爆剤となりつつあります。このモデルは、他の地方でもシティプロモーションの一環として、たいへん参考になる事例と言えるでしょう。

総務省地域情報化アドバイザー

閲覧数513 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2016/03/02 10:21
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